Canon EOS RシリーズのAPS-Cモデル（EOS R7 / R10 / R50 / R100）をお使いの方、あるいは購入を検討している方へ。
「結局どのレンズを最初に買うべき？」という疑問に対して、私は迷わずこう答えます。
RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STM がベスト。
理由は非常にシンプルで、
「これ一本でほぼすべてが撮れる」
そして
「驚くほど軽いのに写りがいい」
からです。
この記事では、RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STM の魅力・描写・使い勝手を徹底解説します。
RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STMとは
RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、CanonのAPS-C専用「RF-Sレンズ」の中でも特に人気の高い高倍率ズームレンズです。
APS-Cセンサー搭載カメラに装着した場合、焦点距離は35mm判換算で約29mm〜240mm相当をカバーします。
- 広角域（18mm / 29mm相当）： 雄大な風景、壮麗な建築物の全体像、テーブルの上の料理や室内全体の記録など、広がりを感じさせるシーンに最適です。
- 標準域（35mm〜50mm / 56mm〜80mm相当）： 人間の視野に近く、最も自然な遠近感で日常のスナップやポートレートを撮影できます。
- 望遠域（150mm / 240mm相当）： 遠くの被写体を引き寄せたり、圧縮効果を利用して被写体の密集感を強調したり、背景を整理して主題を際立たせるなど、表現の幅が格段に広がります。
従来の旅行では、「広角ズーム」「標準ズーム」「望遠ズーム」と、最低でも3本のレンズを持ち運ぶ必要がありました。しかし、この1本があれば、重いカメラバッグから解放され、フットワーク軽く、目の前のシャッターチャンスを逃すことなく捉えることができるのです。
とにかく軽い。APS-Cの利点を最大限に活かすレンズ
まず驚くのが軽さ。
約310g
この軽さは、望遠端150mm（換算240mm）を持つレンズとは思えないレベル。
EOS R10やR50と組み合わせれば、総重量が500g台に収まるため、スマホ感覚で持ち歩けます。
旅行や散歩で一日中撮り歩くと、機材の軽さは満足度に直結します。
「今日はカメラ重いし…やめておこう」
そんな迷いがなくなり、カメラを持ち出す頻度が圧倒的に増えるレンズです。
高倍率ズームとは思えない描写の良さ
正直、高倍率ズームと聞くと「便利だけど写りはイマイチ」を想像しませんか？
しかし、RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STMはその常識を覆すレンズです。
中心の解像力が非常に高い
特に広角〜中望遠までの解像度は優秀。
風景撮影でもしっかりシャープに写ります。
色乗りが良く、Canonらしい優しいコントラスト
“Canonの色”とも言われる自然で肌に優しい色調はこのレンズでも健在。
逆光にも比較的強い
多くの高倍率ズームが苦手とする逆光性能も悪くありません。
旅行での快晴の撮影でも気持ちよく撮れます。
4.5段分の強力な手ブレ補正で望遠もラクラク
手ブレ補正（IS）は4.5段分。
APS-Cの望遠側240mm相当で撮影しても、しっかり支えてくれます。
- 夜の街スナップ
- 室内の子ども撮影
- 夕暮れの風景
- 美術館や屋内施設
これらの手持ち撮影に強く、シャッタースピードを落としてもブレずに撮れるため、ISOを抑えたクリアな写真が残せます。
STM駆動でAFが静か＆滑らか。動画にも最適
モーターはSTM（ステッピングモーター）。
これがとにかく静か。
- 動画撮影
- 子どもや動物など静かな場面
- コンサートや舞台の客席からの撮影
こういった場面でもレンズの駆動音が入りません。
さらにAFが滑らかで「ガクガク感」がないため、EOS Rシリーズで動画を撮る人には最良の相棒。
最短撮影距離が短く“寄れる”ズームレンズ
RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STMは近接撮影にも強く、
望遠端150mmで最大撮影倍率0.44倍
（※望遠マクロモード時）
これはほぼハーフマクロに近いレベル。
- 花
- カフェの料理
- 小物撮影
- 旅行先の記念品
これらを大きく美しく写せます。
「望遠で寄れる」レンズは背景が大きくボケて、いわゆる“プロっぽい写真”が撮りやすい点も魅力。
RF-S 18-150mmはこんな人に最適
- 初めてレンズを買う人
これ一本で全ジャンルを撮れるため最強。 - 旅行用の軽いレンズが欲しい人
カメラバッグが驚くほど軽くなる。 - 子どもやペットを撮りたい人
望遠で遠くから自然な表情を撮れる。 - 動画も撮る人
STMでAFが静か、手ブレ補正も優秀。 - スマホからステップアップしたい人
広角〜望遠までカバーするので、どんなシーンでも対応。
RF-S 18-150mmはAPS-C EOS Rの最強“常用レンズ”
RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、軽さ・画質・手ブレ補正・焦点距離の広さ、そのすべてがバランスよくまとまった素晴らしいレンズです。
使えば使うほど、この一本の万能さに驚かされる。
特にEOS R7・R10・R50・R100などAPS-C機を使う人にとっては、まさに “常用レンズの決定版”。
初めての一本にも、旅行用にも、サブレンズにも最適です。
もしあなたが、「RF-Sレンズでどれを買うべき？」と迷っているなら、まずはこの18-150mmを選んでおけば間違いありません。
あなたの写真体験を、一段も二段も広げてくれるレンズです。
