写真のお悩み解決!「手ブレ」と「被写体ブレ」の違いを徹底解説

こんにちは。

せっかくのシャッターチャンス、完璧だと思って撮ったのに、見返してみたらなんだかボヤッとしている…。

そんな経験、ありませんか?

「ピントが合ってないのかな?」 「それとも、カメラが壊れた?」

いえいえ、その原因の多くは、「ブレ」にあるかもしれません。

写真のブレには、大きく分けて2つの種類があります。 それが、「手ブレ」と「被写体ブレ」です。

この2つ、どちらも「写真がボヤける」という結果は同じですが、原因と対策は全く違います。

この記事では、初心者の方にも分かりやすいように、この「手ブレ」と「被写体ブレ」の違いを、写真例を交えながら徹底的に解説します。

この記事を読めば、あなたの写真はもっとシャープに、もっと思い通りに撮れるようになるはずです!

目次

そもそも「ブレ」とは?

本題に入る前に、写真における「ブレ」とは何か、ということをお話ししておきましょう。

カメラは、シャッターが開いている間に光を取り込み、その光を画像として記録します。

そのシャッターが開いている間に、カメラ自体が動いてしまうか、写されているもの(被写体)が動いてしまうと、記録される画像も一緒に動いてしまいます。 これが、「ブレ」の正体です。

シャッターが開いている時間のことを「シャッタースピード」と言います。 シャッタースピードが速い(短い時間だけシャッターが開く)ほど、ブレにくくなります。 逆に、シャッタースピードが遅い(長い時間シャッターが開く)ほど、ブレやすくなります。

「手ブレ」も「被写体ブレ」も、このシャッタースピードと深い関係があります。

では、いよいよそれぞれのブレについて、詳しく見ていきましょう。

手ブレ

「手ブレ」ってなに?

手ブレとは、「シャッターを押した瞬間に、カメラを持っている自分の手が動いてしまうこと」によって起こるブレのことです。

カメラ自体が動いてしまうので、写真全体がボヤッと、あるいは線のように流れて写ってしまいます。

手ブレの原因

手ブレの主な原因は以下の通りです。

  1. シャッタースピードが遅い
    • これが一番の原因です。
    • 暗い場所(室内や夜景)では、光を多く取り込むために、カメラは自動的にシャッタースピードを遅くします。
    • その遅いシャッターの間に、手がわずかに動いてしまうことで、手ブレが起こります。
  2. カメラの構え方が不安定
    • 片手で持ったり、脇を締めずに撮ったりすると、カメラは安定しません。
  3. ズーム(望遠)で撮っている
    • ズームで遠くのものを撮るときは、わずかな動きでも大きく拡大されてしまいます。
    • そのため、少しの手の動きでも、大きな手ブレになります。

手ブレした写真の例

では、実際に手ブレした写真を見てみましょう。

次の写真は、夜の街を歩く人を撮ったものです。

この写真では、手前にある石畳、街灯、そして奥の建物まで、写真全体がブレているのがわかりますか?

(特に街灯の光が横にブレて線になっていますね。これは、カメラが横に動いたために起こった手ブレです。被写体である人物もブレていますが、それは人物が動いているからではなく、カメラが動いたために、人物も含めて全体がブレているのです。)

このように、写真のどこを見てもブレている、というのが手ブレの特徴です。

被写体ブレ

「被写体ブレ」ってなに?

被写体ブレとは、「カメラは固定されているのに、写されている被写体が動いていること」によって起こるブレのことです。

カメラは動いていないので、背景など動いていないものはシャープに写ります。 しかし、動いている被写体だけが、その動きの軌跡を描くようにボヤッと、あるいは流れて写ります。

被写体ブレの原因

被写体ブレの主な原因は以下の通りです。

  1. シャッタースピードが遅い
    • 手ブレと同様、シャッタースピードが遅いことが原因です。
    • 被写体が動くスピードよりも、シャッタースピードが遅いと、その間の動きが写真に写ってしまいます。
  2. 被写体の動きが速い
    • 同じシャッタースピードでも、被写体の動きが速いほど、被写体ブレは大きくなります。
    • 例えば、歩いている人と、走っている人、新幹線を撮るのでは、必要なシャッタースピードは違います。
  3. 被写体とカメラの距離が近い
    • 被写体が近くにあると、その動きは大きく感じられます。
    • そのため、遠くにあるものよりも、近くにあるものの方が、同じ動きでも被写体ブレしやすくなります。

被写体ブレした写真の例

では、次に被写体ブレした写真を見てみましょう。

次の写真は、遊園地でメリーゴーランドに乗っている人を撮ったものです。

この写真では、どうでしょう?

メリーゴーランドの軸は、ブレずにシャープに写っています。つまり、カメラはしっかり固定されていたということです。

しかし、メリーゴーランドに乗っている人や木馬だけが、回転している方向にブレていますね。これが、「被写体ブレ」です。

背景は止まっているのに、動いているものだけがブレている。これが、被写体ブレの特徴です。

手ブレと被写体ブレの比較

ここまでの内容を、一度整理してみましょう。

 手ブレ被写体ブレ
原因カメラを持つ手が動く写されている被写体が動く
写り方写真全体がブレる動いている被写体だけがブレる
(背景はブレない)
主な発生場所暗い場所(室内、夜景)
ズーム撮影時
動くものを撮る時
(子供、ペット、スポーツ、乗り物など)

この違い、お分かりいただけたでしょうか?

「写真がブレてる!」と思った時は、まずはその写真の背景を見てください。

  • 背景もブレていれば、それは「手ブレ」です。
  • 背景は止まっていて、動いているものだけがブレていれば、それは「被写体ブレ」です。

これが、一番簡単な見分け方です。

手ブレの対策

手ブレをなくすためには、とにかく「カメラを動かさないこと」が一番です。

そのための具体的な方法をご紹介します。

シャッタースピードを速くする

手ブレの最大にして、最も簡単な対策です。

  • シャッタースピード優先モード(TvやSモード)を使う。
  • シャッタースピードを、手ブレしないと言われる基準、「1 / (焦点距離)秒」以上に設定します。
    • 例えば、焦点距離50mmのレンズを使っているなら、1/50秒より速いシャッタースピード(1/60秒、1/100秒など)に設定します。
  • カメラ任せで撮る場合(Pモードやオートモード)は、カメラが自動的にシャッタースピードを速くできるように、ISO感度を上げます。

カメラを安定して構える

カメラの持ち方一つで、手ブレは劇的に減ります。

  • 両手で持つ。
  • 脇を締めめる。
  • カメラを顔(おでこ)に押し付ける。(ファインダーを覗いて撮る場合)
  • 壁や柱などに体を寄せて安定させる。
  • シャッターを優しく押す。(「カチャ」ではなく、「スッ」と)

三脚や一脚を使う

どうしても手ブレしてしまう、あるいは意図的に遅いシャッタースピードを使いたい(夜景など)場合は、三脚を使いましょう。

カメラを完全に固定できるので、手ブレはゼロになります。

手ブレ補正機能を使う

最近のカメラやレンズには、「手ブレ補正(IS、VR、OSなど)」という機能がついています。

この機能を「ON」にすることで、手ブレを軽減できます。

被写体ブレの対策

被写体ブレをなくすためには、「被写体の動きよりも速いシャッタースピード」で撮ることが必要です。

シャッタースピードを速くする

これも、被写体ブレの最も基本的な対策です。

  • シャッタースピード優先モード(TvやSモード)を使う。
  • 被写体の動きに合わせて、シャッタースピードを設定します。
    • 歩いている人:1/125秒〜
    • 走っている人、子供:1/250秒〜
    • スポーツ、乗り物:1/500秒〜
    • 野鳥、水しぶき:1/1000秒〜1/2000秒〜
  • 手ブレと同様、カメラが自動的にシャッタースピードを速くできるように、ISO感度を上げます。

連写モードを使う

動くものは、一瞬で状況が変わります。

1枚だけ撮るよりも、連写(高速連続撮影)モードで何枚も撮り、その中からブレていない1枚を選ぶ方が、成功確率は上がります。

ブレを活かして写真を表現する

ここまで、「ブレをなくす方法」を説明してきましたが、実は写真においてブレは悪いことばかりではありません。

ブレをあえて利用することで、写真に「動き」や「迫力」、「臨場感」、あるいは「幻想的な雰囲気」を表現することができます。

被写体ブレを活かした表現

例えば、最初の例で見たメリーゴーランドの写真([図2: メリーゴーランドの躍動感。被写体ブレの例])は、被写体ブレによって、「メリーゴーランドが動いている」ということが、視覚的に伝わりますよね。

また、「流し撮り」というテクニックもあります。

動いている被写体にカメラを合わせて、カメラを動かしながら撮ることで、被写体は止まっていて、背景だけがブレている(流れている)という写真を撮るテクニックです。

次の写真は、F1カーを流し撮りで撮ったものです。

この写真では、F1カー自体はシャープに写っていますが、背景が横にびゅんびゅん流れています。

(これによって、F1カーがいかに猛スピードで走っているかが、手に取るように伝わってきますよね。もし背景も止まっていたら、まるで駐車場に停まっているF1カーのように見えてしまいます。)

流し撮りは、被写体ブレ(背景をブレさせる)と手ブレ(被写体にカメラを合わせる)を、見事に融合させた高度なテクニックです。

まとめ:ブレを理解して、写真を思い通りに

いかがでしたか? 「手ブレ」と「被写体ブレ」の違い、そしてそれぞれの対策と、ブレを活かした表現について、お分かりいただけたでしょうか。

写真を撮っていて、ブレてしまったと思ったら、まずはそのブレが「手ブレ」なのか「被写体ブレ」なのか、背景を見て判断してください。

そして、

  • 手ブレなら、カメラの構え方を直すか、シャッタースピードを速くするか、三脚を使う。
  • 被写体ブレなら、シャッタースピードを速くする。

というように、それぞれの原因に合わせた対策をしてみてください。

最初は、暗い場所や動くものを撮るのは難しいかもしれませんが、この「ブレ」の仕組みを理解して練習すれば、必ず思い通りのシャープな写真が撮れるようになります。

そして、慣れてきたら、あえてブレを活かした表現にも挑戦して、写真の幅を広げてみてくださいね。

皆さんのカメラライフが、もっと楽しく、もっと素敵なものになりますように!

最後に:写真の基礎をマスターしよう

この記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 今回は写真の「ブレ」についてお話ししましたが、写真は奥が深く、学ぶことはたくさんあります。

当ブログでは、カメラ初心者の方から上級者の方まで、写真がもっと上手くなる、もっと楽しくなるような情報を発信しています。 もし興味がありましたら、他の記事もぜひご覧ください。

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